｢明星桜四曲屏風｣、壬生寺所蔵 京都の壬生寺より約950年前、九州の伊万里に伝わり咲き続ける｢明星桜｣の制作工程です。 作品づくりを行う場合、着物は仕立て上がり寸法に仮絵羽を行い、屏風や額等は表装を済ませ床に寝かせた無地のキャンパスに、筆の届く方より薄墨を繰り返し重ね、濃淡を創りあげます。 制作過程の中で、7割位は逆さに描き上げていきます。描き始めようとする時、キャンパスの手前で筆が急に止まる事があり、其の時は筆をおきます。 観て楽しむ、着て喜ぶ、多くの人々に感動を伝えたく、一筆、一筆、心を込めて創作しております。 （１）明星桜の木を描き始めの写真 （２）桜の花を描き加えた写真 （３）明星桜屏風の完成した写真 　 振袖 「伊萬里（いまり）」 冬になると伊万里には、真鶴が舞い降り年を越します。 春を迎え、明星桜が満開に咲き散り始めると、北の方へ 飛び経つまでの、満開の桜の下で遊ぶ様子を描き上げました。 訪問着 「明星桜」 京都、壬生寺より約950年前に伊万里伝わり咲く明星桜を描き上げました。 訪問着 「しだれ桜宝船曳き」 明星桜が満開に咲くなかで、童が縁起もの「宝船」を引き寄せる様子を描き上げました。